今回ご紹介するのは、2015年10月に発売された「外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術」(山口 周 著・KADOKAWA )
「いくらいい本を読んでも、仕事の成果につながらなければ意味がない。そのためには、やみくもに『量』を増やすよりも『どう読むか』が重要になる。独学で経営学を学び、外資系コンサルに転職した著者のメソッド公開!」(Amazon内容紹介より)。
【本紹介】「読書を仕事につなげる技術」(山口周著)
目次
第1章 「仕事につなげる読書」6つの大原則
第2章 【ビジネス書×何を読むか】ビジネス書は「これだけ」読めばいい
第3章 【ビジネス書×どう読むか】古典には読む「順番」がある
第4章 【教養書×何を読むか】好きな本を読んで「ライバルと差別化」する
第5章 【教養書×どう読むか】情報の「イケス」をつくれ
第6章 「書店を散歩する」技術
第7章 「本棚」で読書を仕事につなげる
特別付録 これだけ読めばいい! 「ビジネス書マンダラ」
特に参考になった点
第1章に「仕事につなげる読書」6つの大原則があります。
・原則2 本は「2割だけ」読めばいい
・原則3 読書は「株式投資」と考える
・原則4 「忘れる」ことを前提に読む
・原則5 5冊読むより「1冊を5回」読む
・原則6 読書の「アイドルタイム」を極小化せよ
この中でも、特に原則3の読書は「株式投資」と考える、と原則5の5冊読むより「1冊を5回」読む、という点に共感。
①読書は「株式投資」と考える
読書の基本は「拾い読み」です。読むに値する箇所が1ぺージしかなければ1ぺージを拾い読みして次の本に移る。それが300円の文庫本であろうと1万円のハードカバーであろうと差はありません。
読書という行為は、自分の時間といくばくかのお金を投資することで人生における豊かさを回収するという投資行為です。カギになるのは、投入する時間と得られる豊かさのバランスです。これ以上時間を投入しても、追加で得られる豊かさは増えないと判断された時点で、その本と付き合うのは終わりにしましょう。
いやはや、ごもっとも。
本屋さんでビビッときて購入しても、読み進めていくうちに「あれっ?」という本も沢山ありますよね。
いやむしろ、そういった本の方が多いことでしょう。
せっかく買ったからといって、一生懸命最後まで読むのは時間のムダ。
②5冊読むより「1冊を5回」読む
本当に大事なのはね何度でも読みたくなるような深みのある本を見つけて、それを何度でも読むということです。では、こういう「読みがいのある本」を見つけるためにはどうすればいいのか?答えはシンプルでたくさんの本に浅く接する」のです。
何度も読めるような読みがいのある本を見つけるために、広く浅くたくさんの本に接して流し読みをする、そして、そういった本を見つけたら、何度も反芻しながら読むことで、その人の知的生産性の基礎体力が上がっていくんだと述べられています。
そして、著者の山口さんは、知人のコンサルタント80余名の方から「これは読んでおいてよかった」と思われるビジネス書を推薦してもらい、その中からさらに厳選して、71冊を選んで、「ビジネス書マンダラ」として公開しています。
この71冊を、「中心」「基本」「応用」と区別し、中心から外側に向かって読むことを勧めています。
巻末には、分類された71冊のリスト付き。
お恥ずかしい。
ほとんど読んでいない自分を反省しつつ、とりあえず、「超基本の6冊」の中から2冊購入して読んでいるところです。
最近読んだ読書術関係の本の中でも一番わかりやすくて具体的で参考になったオススメの一冊です。
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