知らないと損する気持ちの片付け術=30のコツ!!ー「気持ちの片付け術」(笠原彰著・サンクチュアリ出版)

イライラ
クヨクヨ
不安
後悔
焦り
自信がない
怒りっぽい
自己嫌悪
あの人が嫌い……

こういう感情は誰でも持つものですよね。
でも、できることなら、持ちたくないものでもあります。

「いつも安定した気持ちでいたい」、
「どんな場面でもビビらない強いメンタルがほしい」
「凹んだり、落ち込んだりしない、前向きさがほしい」

でも自分がネガティブな気持ちを持ってしまうのは、生まれつきのもので変えられない

ー「気持ちの片付け術」の著者、笠原彰さんは、「それは誤解」でメンタルは変えられるのだと断言します。

メンタルが強いか弱いかのちがいは、イライラしたとき、クヨクヨしたときなど感情が乱れた時に、その気持ちを引きずらずに、切り替える技術をもっているかどうか、だと言います。

本書では、感情をコントロールして、イヤな気持ちを片付けるコツが30個も紹介されていますよ。

しかも、「誰にでも必ずできる」スキルだとのこと。

今日はその中から、いくつかご紹介しましょう。

知らないと損する気持ちの片付け術=30のコツ!!ー「気持ちの片付け術」

不快な感情をなくすのではなく、上手に付き合う

不快な感情を持つことは、決して悪いこととはは限りません。

不快に感じることで、急がずに考えることができたり、冷静に見ることができます。
緊張や不安などの不快な感情は、注意力や冷静さを高めるために、有効に働くこともあります。

大事なのは、不快な感情が出た時に、「いま不快な感情が出てきたな」と気づいて受け入れることだと言います。

不快な感情が悪いのではなく、その不快な感情によって、自分を客観的に見ることができなくなったり、ネガティブな思考と行動になってしまうことが問題なのだと。

喜怒哀楽という感情は本能的なもの。
もし不快な感情が出たとしても、今やるべき行動ができていれば問題ないのですが、不快な感情をきっかけにして、自分の行動と思考がコントロールできなくなってしまうことが問題だと言います。

ここで大切なのは、不快な感情を抑えることではなく、それに気づいて、まず受け入れるだけで良いのだそうです。

ネガティブイメージは「行動」でかき消そう

人間は、長く生きていればいるほど、過去のネガティブなイメージも蓄積されるもの。

ネガティブイメージから逃げる(出ないようにする)

よけい鮮明になる

身体反応が出やすくなる

身体反応を抑えようとする

身体反応は本能的なものなのでコントロールしにくい

余計にパニックになる

という悪循環が、ネガティブイメージのモデルだと言います。

こうしたネガティブイメージへの対策は、ネガティブイメージを忘れようとするのではなく、今やるべき行動に集中することによって、相対的にネガティブイメージが出る割合を少なくすること。

基本的には「行動を入れる」といいそうです。

ネガティブイメージが出てきたら、

・服についているホコリを払いながらネズティブイメージも払ってしまう。
・手を洗って、ネガティブイメージも洗い流す。
・足をしっかり踏みつけて、ネガティブイメージも踏みつぶす。

などの行動を取り入れるといいそうですよ。

ネガティブ思考が止まらない時は、とりあえず1つだけの問題に絞って対策を考える

先ほども述べましたが、ネガティブ思考が止まらない状態というのは、決して悪いことばかりではない。
危険を察知する防衛システムが働いて、自分自身を防衛できている証拠だからだそうです。

ネガティブ思考の悪循環を断ち切る対策のコツはなんでしょう。

それは、「今に集中」することだそうです。

未来に集中すると先読みの誤り(=悪い未来が待っていると決めつけてしまう)という思考の歪みを起こしやすくなるといいます。

未来や過去への集中は、今への集中を散漫にしてしまいます。

ネガティブ思考が止まらない人、
心配しだすと止まらない人、
後悔ばかりしてしまう人

こうした人たちは、未来や過去への注意が多すぎて、「今やるべきことに注意が最大限向いていない」ために起こってしまう。

自分でコントロールできるのは、今のこの瞬間と行動だけ。

ネガティブ思考の悪循環が起こった時の著者おすすめの方法は、
「今やるべきことは?」と自分自身に問いかけて、自分自身で答えていくことだそうですよ。

うまくいかない時は、100の努力より1つの実験をしてみる

がんばってもがんばってもうまくいかない時、ありますよね。
自分ではかなり頑張ってるつもりでも、結果が出ないとツラいもの。

そういう時は、思い切って頑張るのはやめて、新しい「実験」をしてみるといいそうです。

たとえば、

・入ったことのない新しいお店に入ってみる。
・いつもと違う道を歩いてみる。
・降りたことのない新しい駅で降りてみる。
・今まで着たことのない派手な服を着てみる。
・新しい文房具を使ってみる。

色々と試してみて、その時の自分に合った方法を見つけることです。
たくさん引き出しを持っていると、その時の自分に合ったものが見つかりそうですね。

イライラを整理する

イライラしている自分に嫌になること、ありますよね。

イライラしている自分に気がついている、ということは、実は強みです。

自分を知っていること、自分の感情に気がついているということは、自分を客観視できている証拠だからだと言います。
客観視できていれば、対策を立てることができるのです。

イライラという感情は、急に大きく乱れることは少なく、
少し乱れている状態から、だんだんと乱れが大きくなっていくとのこと。

対策として紹介されているのは、

まず、自分の感情がほんの少しでも乱れやすい状況をリストアップすること。

たとえば、

・朝10分出発が遅れる。
・相手からの連絡が遅い。
・時々通りにできていない。
・みんなで確認したことと違うことが行われている。

などなど。

こうした、「自分の感情が少し乱れるとき」をリストアップしたら、自分がいろんな状況でイライラしていることに気づくでしょう。

リストアップできたら、次に

感情をコントロールするためのきっかけとなる行動を決めること。

・深呼吸。スッテ〜(-。-*)…(*-д-) =зハイテ〜
・膝の曲げ伸ばし。
・肩回し。
・大好きな飲み物を飲む。

など何でもいいから、「その場ですぐできる行動」をしてみることだそうです。

周りに見られたら恥ずかしい行動や道具がないとできないことなどのような「すぐにできない行動」は対策として役に立たないから注意してくださいね。

「気持ちの片付け術」で紹介されているコツ30のうち、5つ紹介しました。
このほかのコツも、役立つものばかりです。

ぜひ、本書を読んで、こんがらがった「感情」をスッキリ片づけてください!