大人の男のコミュニケーション術。「話し方で、男は決まる」(櫻井 弘著・フォレスト出版)

こんな大人の男になりたい!シリーズ第2弾(笑)。

別に「シリーズ」にしているつもりはなくて、
何といいますか、
…そうですなぁ…
うーん…

あえて言うなら、自分が本当に50過ぎの大人の男なんだろうかと思わさせることが多くてですね(ー_ー;)
あぁ、ダメだこんなことではナサケナイ(;´д`)トホホ…状態なものですからΣ(; ̄◇ ̄)σ

なので

素敵で
魅力的で
心に余裕があって
同性からも異性からも好かれていて
「あの人が自分の上司だったらいいのに」

などと言われるよーな

つまり、本書に書いてある「あの人は、大人だな」と思える、思われる男になりたいからこそ、そちら方面の本や情報に自然と目がいくわけなのですよ、これが。

前回は「大人の男の気遣い」について書きました。

今回は、大人の男の話し方、コミュニケーション術です。

大人の男のコミュニケーション術。「話し方で、男は決まる」(櫻井 弘著・フォレスト出版)

大切なのは、話す「テクニック」より話す時の「◯◯」

「話し方」というと、「論理的に話す」、あるいは「しっかりと伝える」、そして「話す内容が大切」だと思っている人が多いかもしれない。
当然、声の大きさなどの話し方のテクニック、技術も必要でしょうし、あるに越したことはないでしょう。話す内容も当然大切。

しかし、著者は言います。

こうしたスキルやテクニックをいくら磨いても、「あるもの」がなければ、せっかく身につけたスキルの効果は半減してしまう、と。

その「あるもの」、とは。

相手に対する意識、想像力、だそうです。

  • 相手は自分に何を求めているんだろう
  • この話の目的は何だろう
  • どうしたら相手は喜んでくれるのだろう
  • この言い方をしたら、相手はどう思うだろう

など、相手の思いや考えを想像し、それを意識してコミュニケーションをとることが大切だといいます。

なぜ、相手の感情に目を向ける必要があるのか。

なぜなら、人間が感情を持つ生き物だから。
人間は、どんなに正当な理由があっても、感情を持つ生き物だから、感情のレベルで納得できなければ、相手はあなたに対して心を開くこともなく、あなたの意見も聞いてくれない。

相手の感情に意識を向けるだけで、話し方や聞き方のスキルがそれほど高くなくても、話す内容がつたないものであったとしても、相手はあなたに心を開き、意見も聞いてくれると。

自分は、相手と会話をしている時に、しっかりと相手の感情に意識を向けているのだろうか?
きちんと向けること、できていないと思いました。

例えば会話の中でちょっとしたことで「ズレ」が生じてしまった時、「自分はそんなことは言っていない」と自分を正当化したり、自分の気持ちや思いだけを必死で伝えようとしてしまっています。

そこには、「この言い方をしたら相手はどんな気持ちになるんだろう」などと、相手の感情に向き合うことが全くできておらず、自分を守ることに必死になっている小さな男の醜い姿があるだけ(ー_ー;)。

もしも、相手の感情に意識を向けることができていたなら、おのずから「ものの言い方」も優しくなったり、相手のことを考えて、言葉もきちんと選ぶでしょう。
対面での会話なら、「表情」や「しぐさ」、「間の取り方」も、相手のことを意識したものに変わるでしょうね。

相手の感情に意識を向ける」

難しいと思いますが、著者は「コツ」をつかめば誰にでも簡単にできる、と言います。

本書では、「人間関係をよくするコミュニケーション」という観点から、相手の感情に意識を向けるためのポイントを27にまとめて解説しています。

共感したいくつかのポイントを取り上げてみましょう。

話が噛み合わないとき、他人のせいにしない

してしまうんですよ(ー_ー;)。

「いちいち言わなくてもわかるハズ

「大人なんだからわかるベキ

「だいたい常識としてこんなことはわかるモノダ

と決めつけてしまっていること、ありませんか?

語尾のカタカナの部分をつなげると?

「ハズ、ベキ、モノだ」となりますね!!

著者は言います。

このような「断定的なものの見方をして話す人、聞く人」は話し手・聞き手としては「恥ずべき者だ」!!!!!

私は……反省しまーす(; ^ω^)。

「わかるはずだ」という思い込みを捨てる

欧米人は、「自分と相手は全く違う存在」というところからコミュニケーションがスタートします。

ところが、日本人同士のコミュニケーションは、「自分とみんなは同じ」というところからスタートします。

「自分と相手は同じ」というところからスタートするから、「自分の常識」は「相手の常識」、「自分の価値観」は「相手の価値観」など、同じ日本人だからということを前提に、無意識に相手と話をしたり人の話を聞いているのです。

そこで、先ほど述べたように、

「いちいち言わなくてもわかるハズ」

「大人なんだからわかるベキ」

「だいたい常識としてこんなことはわかるモノダ」

という考え方、思い込みが、コミュニケーションに悪影響を及ぼし、相手とすれ違ったりするのです。

「相手は違う」「思い通りにはならない」「そう簡単にわかるわけがない」というところから、粘り強く、上手にコミュニケーションをとる意識を習慣にしないとダメですね!
つまりここでも大切なのは、スキルではなくて「意識」なんですね。

「自分と違う意見」に出会えることを喜ぶ

自分と相手は、生まれも育ちも環境も違う中で生きてきたのだから、違って当然。
その違いを受け入れられる容量があるかどうかで、あなたの人間関係はもちろん、人生もまるで違うものになると著者は言います。

「違いを認める」ことは「自分の意見や考えを押し殺す」こととは違う。
自分の意見が正しいと思っていることは、あくまで自分が培ってきた知識や経験から導き出したもの。
それは決して間違っているわけではないでしょうが、正しいとも言い切れないもの。

魅力的な男性は、自分と違う意見や考えと出会った時に、とても喜ぶそうです。

なぜなら、「自分の枠」を超えるきっかけになる可能性を感じるから

自分の経験や知識で導きだしたものは、あくまで自分の枠にとどまったものに過ぎない。
育ちや環境、経験が違う相手から導き出された意見や考えは、自分には導き出せない発想やひらめきが潜んでいるかもしれない。

ここで大切なのは、「可能性があるかも」と思って、相手の意見を尊重していったん受け入れる器量を持つということ。

受け入れた後に、いいと思えばすべてを受け入れるし、一部いいと思えばそこだけ受け入れて、ダメだと思う部分は受け流せばいいからです。

これ、自分のできていないポイントです。
自分が正しいと思ったら、相手の意見を頑として受け入れなかったり、深く考えるのがめんどくさくなって相手の意見をそのまま受け入れてしまう(流される)たり。

小さいオトコです…(ー_ー;)。

自分の意見や考えと違うと、最初は少し摩擦が生じるかもしれません。
しかし、相手の感情に意識を向けて、お互いの違いを理解できると、それまでよりも堅い絆が生まれるんだと思います。

自分の意見に違う者がうまく混ざりあえば、さらに強いものが生まれる気がします。

「自分と違う意見に出会えたことを喜べる男」は、自分が持っている以上に強固でしなやかな意見や考え方を手にすることができる!!

肝に銘じたいと思います(*`へ´*)b。

まとめ

この他にも、本書には

  • 絶対にやってはいけない!!相手にマイナス感情を引き起こさせるリアクション3つ
  • 怒りの感情を和らげる「6秒の魔法」
  • 相手の感情を炎上させる「禁止フレーズ」
  • 「否定的な表現」を聞いた時の対処法
  • 人に注意するときは、「事実」だけを伝える
  • 聞き方のタブー「自分に都合よく聞いてしまう」
  • 相手を動かしたいときは、できるだけ相手に話をさせる

などなど、「大人だな」と思われるコミュニケーションのポイントが満載です。
付箋もたくさん貼りました!!

いい男になるための修行は、まだ始まったばっかりです。