正座しながら読め!! 「読書という荒野」(見城 徹・幻冬社)

いやはやマイッタ。

こんなにも熱い「読書」論というものがあったのか。

最初は寝ころがって読んでいたのだけれど、読み進むに従って体を起こし、襟を正し、

ついには正座してしまったではないか。

まず表紙からしてイケナイ(;゜0゜)

この著者の顔を見てしまうと、どうしても

「なんだ!!そのオマエの軟弱な読書はっっ!!」

 

と、怒鳴られている気がしてしまう。

本書には、著者が読んできた数え切れないほどの本と、人生を切り開き、現実と戦う力を与えてきた読書というものについて、珠玉の言葉が散りばめられている。

読んだ感想なんて書けない…。

秋元康氏が本書の帯で語っている言葉が全てだ。

見城徹の読書は血の匂いがする。ただ、文字を追って『読了』と悦に入っている輩など、足下にも及ばない。書を貪り食ったものだけが知る恍惚の表情を浮かべている。著者の内臓を喰らい、口から真っ赤な血を滴らせている」

さぁ、これでも本書を読もうという勇気のある方は、まず表紙の著者の鋭い眼光をまっすぐ5秒間受け止めて、正座して息を止めて表紙をめくるがいい。