仕事には3つのスキルが大切だと言います。
- ポータブルスキル
- テクニカルスキル
- スタンス
ポータブルスキルとは、業界や職種を超えて、どんな仕事でも必ず求められるスキル。
テクニカルスキルとは、特定の業界や職種で必要なスキル。
スタンスとは、仕事をするための基本的な考え方や価値観。
この3つの中で最も重要なのが、ポータブルスキル。
時代が変化して、ツールや環境が変わっても色あせずに生涯使えるので、これを身につけていれば、転職や異動になっても慌てることなく力を十分発揮できるとのこと。
本書では、ポータブルスキルを3つに分けてどのように習得すべきか解説しています。
- 対他人力ーコミュニケーションに関するスキル
- 対自分力ーモチベーション、忍耐力、持続力など、自分をコントロールするスキル
- 対課題力ー分析力、計画力、実行力など仕事の処理に関するスキル
明日からやってみようと思ったこと
第1章「ポータブルスキル①対他人力ー自由に働くためのコミュニケーションスキル」では、次の4つの力が特に大切だ、として取り上げられています。
- 部下のモチベーションをアップする力
- 根回し力
- 会議を仕切る力
- 多様性のあるチームをマネジメントする力
部下のモチベーションをアップする力では、チームに対してと個人に対しての2つの側面があります。
まず、チームに対しては、結果だけでなくプロセスも共有する「フェア・プロセス」という考え方が大切。
みんなで目標を共有するのはもちろん、チームに影響がある意思決定に関しては、その背景やプロセス、そのことによる影響などについてミーティング等で十分に説明する。意見を聞く。
チームの一人一人が持つ知性や人間性を尊重することで信頼を築き、それぞれの自発性をチームとしての仕事に活かしていくことが大切。
そのためにチームリーダーがすべきことは、
- 何度も同じ話をする
- 結果だけでなくプロセスも透明性を持って伝える
- 意見はどのタイミングでも言えるようにする
- こちらからも聞く
次に、個人に対して。
個人へのコミュニケーションは、質より量!
その人個人を知らなければ、その人に対して最適なコミュニケーションの内容とならないから。
まず相手を知るために、挨拶を欠かさずしたり、「仕事はどう?」と声をかけたり、「頑張ってるね」と伝えたり。
話をしていく中でその人に対する情報を蓄積し、それに合わせてコミュニケーションの内容を充実させていく。
そして、何でも自分でしようとしないこと。
自分一人でチームを動かしていくのではなく、チーム全員でチームを動かしていく。
誰が上で誰が下ではなく、そのことについてできる人がチームのために動いていきたいと思うチームになるようにすること。
学ぶことの多い本でした!