これ以上スマホに人生を奪われていいのか!? 「スマホの5分で人生は変わる」(小山竜央著・KADOKAWA)

カップルでカフェデート。でも話もせずにお互いがスマホ。

電車に乗ってふと気づいたら、周囲は全員スマホとにらめっこ。

気がついたらスマホを触っている自分。

家にスマホを忘れてしまい、気になって仕事が手につかない。

アプリのゲームに最初は少しのつもりが、いつの間にか大金を課金していた…

よく見たり聞いたり、あるいは自分の状態だったり…ありますよね。

かくいう私も、トイレですらスマホを触っているという始末(;゚∀゚)。

間違いなく便利で私たちの生活を激変させたスマホ。
著者の小山竜央氏さんは本書で、スマホに振り回されるのではなく、使いこなすことで、夢を実現するツールにして人生を劇的に変えようと呼びかけています。

 

【レビュー】これ以上スマホに人生を奪われていいのか!? 「スマホの5分で人生は変わる」(小山竜央著)

Amazon商品紹介より

 

歩きスマホは脳がバカになる!? 【使われる側】から【使いこなす側】へ!

スキマ時間にスマホを有効活用する驚異の裏技が満載!

普段、暇つぶしでSNS、動画、ゲーム、などに使っているスマホの5分を変えるだけで、 時間とお金を節約できる「スマホ活用術」や、あらゆるムダがなくなる「超スマホ整理術」、悪い習慣を一気に良い習慣に変える「スマホのルール」など初公開!

◎スマホを整理するための基本ルール
◎なぜ、暇さえあればスマホを見てしまうのか?
◎ラクして節約! 家計簿を自動化する驚きの方法
◎成功者のスマホの使い方
◎自動的に記録を蓄積し、あらゆる手間を省く
◎眺めるだけで夢がかなう仕組み
◎「本当に大切な1%」だけに集中する方法
◎アプリは自己実現をサポートする「サプリ」
◎予約系アプリで運命を変えるイベントを引き起こす
◎スマホで簡単に「やる仕組み」を自動的につくる
◎朝起きて7分アプリを起動すれば健康になれる!?
◎「必要なときにパスワードが出てこない!」を防ぐ
◎スマホ依存から抜け出すための3ステップ
◎あえて興味を分散させるGoogleのサービスとは?

目次

第1章 なぜ、暇さえあればスマホを見てしまうのか?
第2章 あなたの貴重な時間がこれだけ奪われている!
第3章 あらゆるムダがなくなる!超スマホ整理術
第4章 理想の人生がすぐ手に入るスマホルール
第5章 悪い習慣を一気に良い習慣へ!スマホ活用術
第6章 人生を好転させる9ジャンルアプリ

 

「第3章 あらゆるムダがなくなる! 超スマホ整理術」のポイント

今回は、「第3章 あらゆるムダがなくなる!超スマホ整理術」から幾つかのポイントをご紹介します。

世の中には「体重計に乗っていないデブ」が意外と多い

いきなり衝撃的な小見出しですよね。

そばで見ていて、「いますぐにいますぐに生活習慣を変えないと絶対にヤバいでしょ!?」という方をよく見かけます(笑)。
そういう人は、大概が自分では全く危機感を持っていないことが多いのです。

自分では毎日見慣れている体だからか、全く気にせずお菓子をボリボリなんてやっていたりします。
きっと、まだ全然大丈夫だなんて思っているのでしょうが、体重計に乗って初めて自分の真の体重に気がついて愕然となるでしょう。

著者は、
視覚化して「目で見て認識」しない限り、人は問題であっても、それを問題として捉えない
のだと言います。

そしてそれは、スマホも同じこと。

自分がスマホに依存している状態を問題視するには、まず記録をとって数値化することが必要でしょう。そこで初めて、問題を把握し、依存から脱却するステップに進むことができます。

自分がどれだけの時間をスマホに使っているのか、1日のうちにどれだけスマホを使っているのかを測るアプリが紹介されています。

私は、上の「UBhind」をダウンロードしてみました。

一般的な日本人のスマホを使っている平均時間は1日2〜3時間だとか。
そんなに使っているんですね…。

1日は誰にでも24時間です。
そのうち、睡眠や食事など生きていく上で絶対に必要な時間を差し引くと、残りはほんの数時間。
その時間をどう使うかでその人の人生が決まるだろうなんて、ちょっと考えたら誰にでもわかることですよね。

そのほとんどをボーッとニュースサイトを見たり、ツイッターを眺めたり、ゲームをしたりして無駄にスマホを触ることで消費してしまっているとしたら…。

ちょっと考えてしまいます。

年齢を重ねるごとに時間の経過が早くなる理由

成功者の考える有意義な時間の使い方とは、将来性がある時間かどうかだと著者は述べます。

成功する人は「教育」に時間とお金を投資し続け、成功しない人は「娯楽」に時間とお金を浪費し続けるのだとのこと。

今、スマホに費やしている時間は、果たして将来性のある時間なのかを自分に問いかけ、その時間をどう活用すれば自分の未来がもっと良くなるのかと自分に問いかけることからまず始めようと呼びかけています。

冒頭の小見出し、「年齢を重ねるごとに時間の経過が早くなる理由」の答えは。

脳神経学者の権威、デイビッド・イーグルマン氏によると、脳にとって新しい情報が少なくなるから、だそうです。

新しい活動や新しいチャレンジをしている人の方が、脳にとっても良い刺激となり、いつまでも若々しく過ごせるのに対し、スマホに時間を奪われている人は、同じ刺激に脳が慣れ、あっという間に時間が過ぎていき、気づけば歳を取っていた…という事態になりかねません。

もう一度スマホを使う目的と用途を確認しよう

アプリなどによってスマホに費やしている時間を視覚的に捉えて問題視することができると、次のステップは、スマホを何のために使っているか、その目的と用途をハッキリさせること。

大切なのは、自分が本当に欲しいと思っている目的、叶えたい夢や目標が何なのかということです。(中略)…それがわかれば、目的に向かって用途を決めてスマホを使うこともできます。(中略)…判断基準は欲しい結果が得られているかどうか。…そしてムダだとわかったら、自分が成長できるような、違う用途にすりかえるのです。

「スマホの整理術」の基本ルール

ここは大切なポイントなので引用でご紹介。

自分の目的に合わせてスマホを使う用途を決めるには、アプリを厳選し、用途にあったものをすぐ使えるような環境づくりが必要です。

 

基本ルールは、娯楽やコミュニケーションのアプリは1ページ目(トップページ)ではなく、2ページ目以降、できるだけ奥のページに置くことです。そしてトップページには、自分を向上させるようなアプリのみの配列とします。これだけで、自分の時間を使う優先順位が変わります。要は自分の時間をムダに奪うものは後ろにして、本来の目的に向かって時間を使えるような配置にするのです。

1週間以上使わないアプリはトップに置かない

以上の配置のルールが決まれば、次はアプリのお片づけ。
ここにもアプリを取捨選択する基準があると小山さんは言います。

基準は「人生の質が向上するかどうか?」だけ。

それでもよくわからない場合は、次の10項目の質問をしてどれかに当てはまるようなら残しておき、そうでないなら削除しなさいと言います。

そのアプリを使うことで

1.自分の成長に繋がっただろうか?
2.モチベーションやわくわく感、エネルギー、情熱をアップさせられただろうか?
3.新しい学びや発見、自分の知りたい情報があっただろうか?
4.新しい体験ができただろうか?
5.今よりもっと時間を大切にできたなど、時間の質が上がっただろうか?
6.良質なコミュニケーションにつながっただろうか?
7.健康になれただろうか?
8.仕事効率がアップしただろうか?
9.生活の質が高まっただろうか?
10.やりたいことの選択肢が広がったかどうか?

また、原則的に、1週間以上使わないアプリはトップに置かないことも大切だそうです。

1か月以上使わないアプリはすべて捨てる

できれば1週間に1回、最低でも1か月に1回は、定期的にスマホのアプリ全体を見直すメンテナンスをすることを勧めています。
そして、最後にアプリ整理の指針として、次の3点にまとめています。

1.人生の質を向上させるものはトップページに置く。
2.娯楽系はフォルダにまとめて、アクセスしにくい場所に置く。
3.1か月以上使わないものは削除する。

どうでしょうか。
私のiPhone6sはちょうど1年使ってきましたが、これまでダウンロードしたものの使っていないアプリなどがたくさん溜まっていました。
まずは、最初に紹介されたスマホにどれぐらい時間を使っているのかを調べるアプリで計測し、事実をしっかり見つめ直した上で、この指針に従って整理してみようと思います。
他の章でも、様々なテクニックが分かりやすく紹介されています。
ぜひ、手にとって読んでいただきたいオススメの一冊です。