女のなにが厄介って、些細なことで、いきなりキレることだよな。
それと、すでに謝った過去の失態を、何度も蒸し返して、なじること。
―――いったい、何人の男性から、そんな「とほほ」を聞いたことだろう。(「はじめに 女の機嫌には類型がある」より)
男性諸君っっ!!
いきなり冒頭から、ココロをぐっっっと掴まれませんか?(笑)
こんな「とほほ」をお持ちのあなたは、この本、買うべきですよ。
私なんてね、書店の棚で表紙見て、ページめくってここ見た瞬間に、そのままレジにダッシュしましたもん、ホントだもん(笑)。
著者の黒川伊保子さんは、人工知能研究者で脳科学コメンテーター。
日本テレビ「世界一受けたい授業」やフジテレビ「ホンマでっか!?TV」「ごきげんよう」などに出演されているので知っている方も多いと思います。
本書は、人工知能研究に照らして、男女の脳の違いを深く掘り下げるという内容。
っていうと、めっちゃむずかしそーやんと思われるかもしれませんが、なんのなんの!!プル((・_・ 三・_・))プル
まぁとにかく、言葉もわかりやすくて実例も豊富で、1ページの中に必ず
「マジかー━Σ(゚Д。ノ)ノ━!!?」って驚いたり、
「そーだったのか!!!Σ(oΔO*)」って相手のことが理解できたり、
とにかくそういう箇所が1つないしは2つはあるのですよ。
女性脳は共感で回っている
本書で一貫して強調されているポイントがこれ。
女性脳は共感がなければ生きていけない脳だってこと。
「この本の他全てを忘れても、『女性に共感』は、決して忘れないでほしい」(黒川さん)、っていうぐらいだからね(笑)。
そのことは、本書のあちこちで強調されています。
その昔、同期の男子に、こんな質問をされたことがある。「女はなぜ、転びそうになって転ばなかった話をするのか」
優秀な男性脳の持ち主である彼のもとに、新人の女性が初めて入ってきた年のことだ。ある朝、彼女がフロアに入ってくるなり、いきなり「さっき、駅の階段でつんのめって、こけそうになっちゃったんです。怖かった〜」と言った。彼は「それで、けがは?何段落ちたの?」と尋ねたのだが、彼女は「‥‥落ちてませんけど?」と言って、あからさまにムッとした表情になった。
あとで、彼は私のところにやってきた、「俺、何か失敗した?そもそも、転びそうになった話って、情報量ゼロだよな。あれ、なんか意味あるの?」とつぶやいたのである。そう、彼は失敗した。彼がすべきだったのは、「そりゃ、怖いよね」と共感してやることだったのだ。(P31〜32)
女性は共感してほしい。
でも、男は問題解決をしたがる。
妻や彼女に
「なんだか腰が痛くて…」って言われたら、
「病院に行ったか?」
って聞くのはダメなんだそうですよ(;゚∀゚)。
「病院に行ったのか?」って聞くのは、その女性に対して「俺に話しかけないでくれる?」と言っているのとほぼ同じなんだとか…。
「えー、腰が痛いのか?それはつらいなぁ」と相手の言葉の反復と同情を返すのが正解。しみじみと、ね。
こんな具合に、とてもわかりやすい内容。
男性諸君っっ!!
本書を読んで、男女の脳の性差をしっかりと認識しましょう。
めんどくさいとか、ただのワガママやんとか、言うたらいけません。
脳の性差なんやからね。
それを認めたうえで、女性(相手)に対する言葉のかけ方や気遣いをすることが、お互いへの信頼につながるんじゃないでしょうか。