「合わない人」には無理せず「合わない」でいいのだ。「折れる力〜流されてうまくいく仕事の流儀」(吉田照幸著・SB新書)

あなたは、「合わない人」っていますか?

え?当然だろって?

そうですよねー。安心しました(笑)。
誰にでも「合わない人」っていますよね。

もちろん普段、「仏のタケちゃん」と言われているwwwワタシでも、「合わない人」の2人や3人……
いや、5人や6人や7人ぐらい、いますよ(笑)。

でもね、ワタシ八方美人ですからね。
合わせよう合わせようとしてしまうんです。

だってね、誰にも悪く思われたくないんですもん。
日本人的ですよねぇ…(^∇^;)ハハ…

それが、齢を重ねてきて、最近ではそれほど思わなくなってきたんですよ。
そんなに無理までして合わせなくていいのではないかとね。

そしたら、「折れる力ー流されてうまくいく仕事の流儀」 (吉田照幸著・SB新書)という本を読んでいたら、そうだなぁと思うところに出会ったのでご紹介しようかと。

「合わない人」には無理せず「合わない」でいいのだ。「折れる力〜流されてうまくいく仕事の流儀」(吉田照幸著・SB新書)

 

著者の吉田照幸さんは、NHKのエクゼクティブプロデューサー。
「あまちゃん」「サラリーマンNEO」「となりのシムラ」などのヒットを飛ばし、東野圭吾原作「疾風ロンド」の映画版で監督まで務めた方です。

どうしてこういう仕事ができたのか、その秘訣は「自分を出していく」のではなく、むしろ「折れる力」ではなかったかと言います。

僕は「折れること」を意識して、いつも番組や作品を作っています。「折れる」ことがなければ、自分の枠の中でいつも仕事をすることになります。自分の発想の枠から出ることができなければ、いつまでたっても同じことしかできず、次第に居場所を失ってしまいます。
一方、「折れる」からこそ、個性が出てきて新しいものを作ることができます。そして、周囲の人に認められ、仕事もうまく回るようになります。さらに、自分のやってきたことをいったん折って、次のことをはじめられるので、自分が活躍できるフィールドがどんどん広がっていきます。
不思議だけど、そういうことなのです。
それを知っているから、僕は「自分」というものが出てきた時に、意識してそれを「折ろう、折ろう」としているのです。

 

目 次

はじめに

1章 「折れる力」がすべてを救う

2章 「環境」に折れると、おもしろいアイデアが出てくる

3章 「他人」に折れると、仕事で認められる

4章 吉田流 折れて人間関係をうまくいかせる方法

5章 「経験・自分」に折れる

6章 やっぱり折れてはいけないこと

おわりに

 

「合わない人」とは合わない

この中で、「4章 吉田流 折れて人間関係をうまくいかせる方法」から。

嫌いな人
なぜかいけ好かない人
なぜか顔を合わせると突っかかる人
イライラする人…

こうした人たちとの間に起きるストレスは、「合わせよう」とするから起きること。

それは、相手を自分に合わせようとしているか、自分が相手に無理をして合わせようとするかのどちらかだと言います。
そして、その根底にあるのは、「人を嫌うことはよくない。合わないなんてわがままだ」といった固定観念だとのこと。

でも、嫌いという感情は持って当たり前。
それをいけないと否定したり、無理に押さえ込もうとする必要はいっさいないと著者は言います。

例に挙げているのが、上司のことを嫌いだ嫌いだと言いながら、
あまり話しかけてくれなかったらがっかりしたり、自分以外の人を贔屓にしたらヤキモチのような感情を抱く人(笑)。

せっかく相手が適度な距離感を保ってくれているのに、嫌いだ嫌いだと言いながら、ぐいぐいと突っ込んで行こうとするのは、
「嫌よ嫌よも好きのうちプレイなの?」「そういう趣味なの?」と見ていて「???」となってしまうそうです。

お互いの境界線から出ないということがお互いのためだと言います。

違うということを知る、違って当たり前なのだと知る。

他者を認めるということは、他者と自分の価値観は違うのだという事実に折れること。

そうすると、例えば、自分とは相入れない仕事のやり方などを見ても、

「(自分はそのやり方は取らないけれど)自分とは違う他者のことだから」と、一歩引いた視点で、イライラせずに冷静に見ることができるようになるんだそうです。

少なくとも、それに対して反射的に感情で文句を言ったり、非難したりするという行動だけは抑えることができるのだと。

それが、本来あるべき人と人との距離感ではないかと言います。

お互いに苛立ちながらそばで干渉しあうよりも、境界線を引いてかかわらないことが、お互いの幸せにつながるのではないかと強調しています。

嫌いな人、合わない人からは認めてもらわなくていいんです。

 

嫌われたくないと思うばかりにいいことを言ったり、いい顔したり、我慢したり。

長い人生です。
あなたは、これまでも、そしてこれからも、自分のことを嫌う人に何人も出会うことになります。

嫌われていることに気づくと、何かしら自分に落ち度があるんじゃないかと思ってしまって落ち込むでしょう。

でも全ての人に好かれようとしても、それは不可能です。

あなたが本当に好かれたい、好かれなければならない相手ってどんな相手でしょう?

自分の生活がかかっている人、心から好きになった人だけでしょう。
それ以外の人に嫌われても、別にどうということはないんです(笑)。

「自分の価値に気づくヒント」の著者、ジェレー・ミンチントンはこう述べています。

 

たいていの場合、他人があなたを嫌うかどうかは、あなたの問題ではなく、その人の問題なのだ。他人があなたを嫌う最も一般的な理由は、次の三つである。

1.あなたが相手の嫌いな人を思い起こさせる。
2.あなたが相手の欠点を思い起こさせる。
3.相手に性格的な問題がある。

誰かに嫌われても、ほとんどの場合はあなたには問題はないんです。
もしもあなたに問題があるのなら、多くの人が同じようにその問題を指摘してくれるはず
そうならば直せばいいことです。

そうでないのなら、あなたに問題はないのだから、嫌われようがほっとけばいいんです。

全ての人に好かれようと努力するのは、はっきり言って時間と労力と精神力の無駄遣い!!

「合わない人」は合わない。

限られた人生、無駄な努力をするのはやめて、その時間とエネルギーをもっと有効なものに使ってほしいものですね。

いや、ワタシもなので、言い聞かせるようにしているのですがね(笑)。

まぁ、ワタシに「合わない人」の2人や3人……いや、5人や6人や7人ぐらいいるってことは内緒ですよーシーッ! d( ゚ε゚ 😉